グレンモーレンジ セラー13とポートウッドフィニッシュとマディラとプレミエールセレクションの飲み比べ

以前ここでグレンモーレンジの10年と18年を飲んでハイランドの華やかさに圧倒されたのを引きずって本日またオーダーしました。全て上質なレアボトルで贅沢極まりありません。
   セラー13はこの熟成庫が一番仕上がりが良いとのことで、ちゃんとした理由はあるのだと思いますがオカルトチックな感じもウイスキーを好きになると心地よいのです。さて、速攻で開いた華やかなカスクと白い花の香りで少しピートを感じます。少し白桃の表面の香りとピートの交じりを感じます。飲んでみると予想以上の桃の味で、まさに桃がフルーティに味わえるという表現がぴったりです。桃の甘みが嫌らしくなくまとわりついてくれます。口に運ぶたびにスムースになっていくのでどこまで飲めるのか未知数です。
ポートウッドフィニッシュは赤ワインのブドウの開いた香りで加えて花粉のとろみの付いたまとわりつく甘みです。これに次いでクレヨンを嗅いだような楽器でいうとベースのように心臓から響いてくる感じです。とろみがあってスムースに、とにかくこれに負けじと甘いのが印象的です。本当にガムシロップを入れているかのようです。ピートが甘さに負けています。
マディラはこれもマディラのワイン樽で熟成されたもので華やかに赤ワインの香りの開きです。渋くタンニンが香ってニコチンを感じます。強いピートと強いカスクの渋さがダブルで伝わります。口に入れた瞬間に甘いのですがすぐにピートとカスクで押しつぶされます。濃厚で辛口のウイスキーですが、後から風呂上がりの湿ったリンスの香る髪のエレガントな香りがとても幸せな気持ちにさせてくれます。
プレミエールセレクションはまた前者の3本と違ってスモーキーでミルクとシケモクの香りです。口当たりスムースですがピートが効いていてとろみがあります。これもガムシロップのような甘みで味もクリーミーでミルキーです。スモークがよりミルク感を盛り上げてくれます。
4本楽しんでみてグレンモーレンジの特徴は華やかにオーキーでシロップのように甘いということです。万人受けかつ華やかに奥が深いのでシングルモルト入門者も成長しながら何度も振り返りたくなるウイスキーではないでしょうか。

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