七輪のこだわり 3 飛騨コンロの魅力
七輪を始めて6年が過ぎ、いろんな食材を試し、いろんなシチュエーションも味わった。しかし、まだまだ魅力の知りつくせない奥深さ。ここで、今になって良さに気付いた飛騨コンロを紹介する。
高さ13㎝、網は14×14㎝で、炭を入れる円が直径10㎝ほど。なんといっても小さい。小さいから準備も片づけもかんたん。場所も取らないのでベランダでもやれてしまう。価格はカーマで1000円以下。
そんなにお腹減ってないがなにかつまみたいとき、まさにお酒のアテ専用で自分は活用している。やっていて感じるのは、優雅、リッチな気分になれること。小量な食材なんでちょっと奮発して普段買わないような高級食材へのハードルも下がる。
炭は備長炭やオガ備長炭がおすすめ。それは、普段のBBQ用の炭と比べて火着きは悪いものの、一度着いたら火力が強く、崩れにくいので再利用のサイクルが回せるところ。煙が少なく、灰になる粒子が粉みたいで汚しにくいメリットもある。ただし、BBQ用の炭と比べて高価であるが、使用する量も少ないし、余ったら火消壺にストックすることでまた使えるので長く使える。というか、一回の晩酌では経験上、炭はほぼ余るので。ストックした炭は良く燃える。
普段の七輪は火起こしに着火剤を使ってしばらく放置するが、飛騨コンロはベランダでやるので火事のリスクを避けるために、手っ取り早く自分はバーナーを使う。普段の七輪をバーナーで起こすのは面倒くさいが、このサイズならコンロの上からバーナーで炙れば火起こしもかんたんだ。
空気が入るための小さい穴がちょうどバーナーの口と合うので、ここから火を送り込むとよく火がまわる。
クルマエビ、サイズが大きいと一匹しか置けないが、炙っている間は見栄えもリッチ。クルマエビを炭火で焼いて食べるとエビの種類の違いに敏感になるほど味に圧倒させる。焼き栗のように芯からじわじわと甘みが立ち上がる。
サザエ一匹をじっくり焼くビジュアルだけでもビールがすすむ。集中して素材を楽しめる。
普段夕食では買わない和牛、シャトーブリアン。200gでは7人家族の自分の過程ではおかずにもならないが、嫁と二人でリッチに晩酌。飛騨コンロを買わなければ食べるきっかけがなかったMAX高級牛肉部位。
表面だけ炙り、ほぼ生に近い状態を塩を振って食べたが、まるで「肉の粘土」のように柔らかく濃厚だった。