ザ・ロイヤルハウスホールド 特級表示
英王室を指すロイヤルハウスホールドは皇太子御用達のロイヤルワラントが授けられ、かつて世界で3つの場所でしか飲むことができないとされていました。ひとつはバッキンガム宮殿、もうひとつはハリス島にあるローデルホテル、最後の一つが日本です。日本は昭和天皇が皇太子時代にイギリスに訪れその際に英王室からプレゼントされたのがロイヤルハウスホールドでそれ以来、日本だけで販売が許可されるようになったといいます。
ロイヤルハウスホールドと特別な名前が付けられたのは1901年、この時に「ザ・ロイヤルハウスホールド」という名前が公式に与えられています。
しかし現在は英王室そのものを表す「ザ」はついていません。
前置きはさておき、2019年、僕の聖域のバーの今年の開店日の1月4日19時開店5分前に入り口で待機し、今年初の来客としてマスターが出してくれた一杯目は特級表示のオールドボトル、「ザ」がつく「ザ・ロイヤルハウスホールド」!!
最高の興奮と幕開けの香りとしてさすがオールドボトルの不思議なパワー、はちみつとシトラスを帯びた古紙の上品な香り。口に入れると思ったより苦みを感じますが、華やかでその苦みはピートからの余韻の甘みで消されます。ピートとは裏腹にカスクのピリっとした余韻が長く続きます。
甘みは中盤ですっきりと終わり、フィニッシュはカスクとピートが印象的です。僕の個人的なぴったりくる表現としてベビースターラーメンのチキンの香りで芳ばしいです。