パディ

久しぶりのアイリッシュウイスキー。この「パディー」は酒屋で初めて発見したので購入した。値段もリーズナブル。
本ではライトな飲み口と紹介されており、個性に乏しいのかな?とも受け取れるが、「ライト」というのを個性と考え、たまにはライトを楽しんでみようと思った。
以前は「オールド・アイリッシュ・ウイスキー」という商品だったが、優秀なパディというセールスマンが自転車でパブの店先で気前よく振る舞っていくうちに皆が「パディの酒をくれ」と。こうしてセールスマンの名前が使われたボトルは他にないだろう。
テイスティング~かなりライトなグレーンが香る。「ウイスキーだ」という特有の香りはクリーンで嫌味がない。グラスに注いで半日放置したような軽やかさ。
口に入れて穀物の粗さ、アルコールの辛みは多少あるが、雑味なくクリーン。口の中に嫌なものが一切残らない。
残るのはグレーンのやわらかな甘み。かすかなスモーク感が水風船のように感じる。
加水するとしらずといくらでも飲み続けてしまう魔の水に変化する。極めてソフト、かすかな甘みだけ、アルコール臭もなく。
スナックやキャバクラで出すなら、鏡月の水割りも良いけど、パディの水割りだったら最高なんじゃないか?
当たり障りなくソフト、甘みはフィニッシュでほのかに、これぞ万人ウケ。

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