宮城峡9年と竹鶴21年と伊達の飲み比べ

    余市の後にニッカを味わうべく三本飲み比べです。
宮城峡は創業者、竹鶴さんがあとから建てた蒸留所で実はここが一番理想に近づいたウイスキーになったと聞きました。さて、香りですが、アルコールが高いのとエタノール香も強く醤油の芳香な香りと辛口なオークの香りを感じます。口に入れるとピリピリと辛く舌がしびれます。鼻からツンとエタノールっぽく抜けますがちゃんとモルトの甘みがあります。モルトの発酵した酸味と醤油のような芳香が喉を通過します。ニッカで余市と竹鶴、伊達と違うのは熟成されたボウモアのようなフルーティな香りがあります。何度か口を交わす度にフルーティで甘く感じてくるようになります。
竹鶴21年のしっかりとした熟成で余市と宮城峡のブレンデッドモルトです。みずみずしくまろやかなカスクの香りでミルクっぽくピートも香ります。口当たりは辛口で薄口のモルトの甘みでスムースです。スムースに麦芽の甘みが飴玉のように余韻として続きます。余市のシェリーとピートのミルク、宮城峡のモルトの甘みが竹鶴をまろやかに甘く引き立ててくれるようです。
伊達は宮城県の仙台といえば伊達正宗をあやかって名前を付けられたのでしょう。宮城県限定で取り扱っている竹鶴にグレーンも加わったブレンデッドウイスキーです。
香りはほぼ、竹鶴に近いものがあります。竹鶴と伊達を香りで嗅ぎ分けれたらマスターブレンダ―レベルでしょうか。強いて比較すると宮城峡のフルーティさとピートが主張してきますが、伊達はシェリーとカラメル感が竹鶴よりやや控えめなところです。口に入れるとさすがに違いがわかります。オークの渋みがグレーンで抑えられて甘みだけを残し飲みやすくなります。しかし最後にピートが効き、個性も残しつつ飴玉が少し和らぎ綿あめのような甘さが口の中に残ります。

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