キルホーマン3年 ニューポット~シングルモルトウイスキーができるまで 飲み比べ

スコッチウイスキーの定義で、蒸留したてのニューポット(スピリッツ)は3年間樽熟成をしなければスコッチウイスキーとは名乗れない。
そこで、キルホーマンの蒸留してから1ヶ月、1年、2年、3年(スコッチウイスキーになった)までの飲み比べをした。

ONE MONTH (1ヶ月)
ピートが昔懐かしきジンタンのように苦く香る。アルコール度数の高いかなりクセの強い焼酎といった感じ。アルコール中毒の人にはたまらない、いや、これにハマるとほんとうになってしまいそうなくらい芳香なモルトの味がおいしい。

ONE YEAR (1年)
1ヶ月にあったツンとした苦みは抑えられはじめ、クリーミーにピートが香る。おっ!と思うまさかのパフューム。
このパフュームを落とさずに熟成していってほしいところ。

tWO YEAR (2年)
ここにきてやっとカスクの香りがでてきた。そしてまろやかさも。スコッチの最低3年熟成の意味が良く分かる境目。これでもギリ、世に出してもいいレベルと思うが、あと一押し足りない。2年でタンニンの渋みが少し出てきた。しかし、パフューミーな余韻は消えてしまった。長期熟成でパフューミーな余韻は簡単には出せないんだと感じた。

THREE YEAR (3年) シングルカスク
さすが規定を満たした3年!飲み比べてこそ判る、ここでやっと間違いのない満足したシングルモルトになるんだと納得できる。綿あめのような甘みと、華やかなシェリーの余韻が繊細に感じ取れる。

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