秩父 イチローズモルトMWRとダブルディスティレーションとザフロアモルテッドとユナイテッドネーションの飲み比べ
秩父蒸留所のイチローズモルトの贅沢4本飲み比べをしました。
MWR(ミズナラウッドリザーブ)はハーブユーカリの香りでアルコールが甘く香ります。飲むとモルトが甘辛くも甘さが勝っていて、白い花、花粉、栗の香りの香りが雨が降る前の竹林のまとわりつくような余韻が残ります。しかし、フィニッシュは食パンとカラメルのようです。
ダブルディスティレーションはミルクとカスタードの甘い香りでプラムも香ります。口当たりスムースで当たり障りないのはモルトの甘みの影響でしょう。すこし花粉の余韻が残ります。
ザ・フロアモルテッドはアメリカ向けに作られたシングルモルトでユーカリとピートの香りがしっかりとします。ミルクの香りと青りんごのフレッシュな香りがエタノールっぽくも感じます。飲むと辛口で御線香のようなラベンダーの余韻でカスクが染みてオーキーです。とにかくスパイシーで舌の奥が刺激されます。
ユナイテッドネーションは英国と日本の外交関係150周年を祝う2008年を記念してボトリングされたものです。スコットランドと日本の優れたモルトを肥土伊知朗氏が組み合わせた特別なウイスキーです。ウッドとシェリーで華やか、少しフルーティーで薬品、ヨード香がするのはアイラ産をブレンドしたのだと推測します。アルコール度数50%の割にはスムースでまろやかで少々薄口であります。飲むとアイラのヨードは感じません。日本のスムースでみずみずしくまろやでスコットランドのヨードと華やかなウイスキーです。