ブナハーブン 12年 オフィシャル飲み比べ
現行12から4こ前のボトルまで12年統一で飲み比べをした。なかなかこういうシチュエーションというか揃っていることはないと思う。
現行12年
酸化したすりリンゴ。微かなヨーグルトの香りが乳酸系。口の中でスパイシー。抜ける鼻息より舌がスパイシー。余韻が梅酒のようで飲めば飲むほどりんごのような甘みと爽やかさが際立つ。油粘土のようなクリーミーさもある。
1こ前の12年
ここからグリーンからブラックのボトルになったのか。現行より少しスモーキーで甘い煙。少し硬く渋みがでている。一瞬甘く、あとから舌にピートが効いてくる。口の中にほどよく苦みが残る。甘みで誤魔化されているが、舌が締まるほどのタンニンがある。
2こ前の12年
現行よりカスキーでコルクの香り。ここが満足した美味しさの分岐点だと思われる。グリーンボトルまでか。奥に麦の香ばしさが出ている。苦みとピートがほどよく鼻から抜ける。アイラピートの余韻がスムース。この中で一番マイルドで飲みやすい。飲みやすさの中にワインのような華やかさがある。
3こ前の12年
現行よりも甘いコルク、ブランデー感がでている。別格への入り口。古酒の香ばしさのなかにフルーティーさがある。古酒のビートルな余韻がでていて、塩っぽく染みる。甘くてしょっぱさが舌に馴染んで喉まで流れる。
4こ前の12年
別格!カスクとフルーティーが交差する。リッチな古酒。奥からくる石鹸のような香りが嫌味ない。ビートル(カブトムシ香ばし香)な麦汁はパフューミーに甘い。舌の奥に華やかな麦汁がまとわりつく。