ウォータープルーフ まだ新しい英国のブランド

スコットランド産のブレンデッドウイスキー。すべてモルトのヴァッデッドモルト、ピュアモルトのボトル。日本ではあまり見かけないブレンド手法だと考える。原材料に「モルト、グレーン」のブレンデッドウイスキーと違って「モルト」とだけ記載されているので間違いなくピュアモルトだろう。
まだ新しい英国のブランドでまだ日本に入荷されたばかり。参考小売(税抜)\4,380に対して酒屋で(税込)\3,278で購入できたのはなぜ?
スコットランドのスペイサイドとハイランドの7つの蒸留所のモルトをブレンドしているらしく、キーモルトはグレンモーレンジ14年。
グレンモーレンジは瓶詰業者やブレンデッドになかなか提供しないイメージがあり、これは珍しい。お目にかかるのは幻のブレンデッドウイスキー、J&Bアルティマ以来である。あとの主要原酒はグレントファース(グレントファーズ)9年とバルブレア。
また、シェリー樽で寝かせたしたモルトを多く使用し、アルコール度数も45.8%と高めで飲みごたえがありそうだ。
ラベルは表と裏にウォーター(水)を思わせる水滴がぽつぽつと貼り付いている。ウォーターとプルーフ(アルコール度数)とかけて日本語にすると「水のような度数」?水のように飲めてしまうという意味なのか、由来がよく分かりません。

さて、感想に入る。
グレンファークラスを思わせる、負けはするがシェリーの香り。干しブドウのような甘い香り。
干しブドウの香りが全てを支配する。とろみある甘い香りのなかにはちみつ感もあるが、グレーンのようなまろやかさはなく濃厚。
さすがはモルトのみのピュアモルト。口に入れて驚く甘さ、干しブドウそのものに劣らない甘さ。
アルコールの辛みはあるが、とにかく甘みがフルボディ。まちがいなくモルトの甘さがここにある。
カスクの余韻は繊細でアルコールの辛みに負けてしまうが、パワーあるモロミの甘みがしっかり印象付けてくれる。
また、少々粗い部分も感じるが45.8%Alcの飲みごたえとレーズンのような甘みがかき消し気にならない。
甘酒のように鼻から抜ける余韻は中程度で奥に若干だがスモーキーさがある。モルトの甘みを楽しむボトル。
カスクの余韻や華やかさはBARで飲むには物足りないが、自宅では値段と品質のリーズナブルさで満足。すこしリッチな宅飲み!
オススメはロック!いろんな安価なウイスキーがたくさんある中で、ギリ、ストレートでおいしい1本。

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