ヴァット69 オールド飲み比べ
ヴァット69のヴァットは樽の意味。創業者のウイリアムが100のブレンデッドウイスキーの試作品を樽に番号を付けて知人や友人、ブレンダーを招いてテイスティングをした際に、みんなが「69番目の樽がうまい」となったそうだ。しかし、このネーミングはエロティックでアメリカでウケた。
そんなVAT69の自分の印象では、市販されている安価なブレンデッドのなかでは激安でもなくたまにしか見かけない少し珍しいブレンデッドで、薬草みたいな余韻があるのを覚えている。
【ゴールド】
祖父の書斎の本棚。新聞紙と昔のマイルドセブンの香り。アルコールとピートが舌に感じ、少ししびれるがすぐに甘い。余韻はやっぱりおじいちゃんの書斎で懐かしい気持ちに。後半でパフュームさが出てくる。
【リザーブ 12】
熟した桃とプルーンとコルク。ねっとりと甘い香りが香ばしい。濃厚な甘みで飲みやすい。ハーブのような余韻が気持ちを爽やかにする。時間が経つほどにねっとりとプルーンような甘さと香りが鍋の煮物のように煮詰まってくる。
【ノンエイジ】
ごぼうの味噌漬けとワイン。シェリーがとろ甘く香る。口当たりスムースで後味が甘い。繊細でいくらでも飲めそう。グレーンの比率が高いような気がする。
【リザーブ ノンエイジ】
甘いらっきょう漬けの香り。酸味の効いた薬草、ハーブ。少し鉄分な香り。これもスムースで水割りにしたら繊細に甘くあたりさわりなくて無限に飲めそう。少しのピートが良いアクセントになってこれも良い飲みを誘う。