まるでワインのアルコールが蒸発しながら温かく鼻に入ってくる。華やかな熟成を鼻で感じる。モルトの香ばしさがぐいぐい前へ出てきてすんなり飲みやすい。焦げたようなモルトが明るくぶどうのようにジューシー。

樽、コルクの渋みが華やか。少し苦みのある香りは良いアクセントになり、現行の12年と共通する甘い赤リンゴをスッキリと締める。口の中で香りが爆発する。舌触りが少々荒くブレンデッドっぽくピリつくが、華やかに広がる余韻が埋めてく […]

バランタインの現在の青青の旗の前、70年代（78年まで）は赤青旗だった。焦がした醤油せんべい。発酵した薬草の枯れた香りが奥からしっかりと主張してくる。12年よりピリついた辛みが和らぎ、薬草の余韻が長く口の中に残る。