アードベッグのピートがパッションフルーツのように明るく表面的に輝く。キャンディー感が強くプラスチック。口に入れてパッションフルーツの甘みは予想通りで、ピートが目立ち過ぎずラストで程よく締める。

あぁ、アードベッグという分かりやすい香りの奥にシェリーの華やかな香り。いかにもアードベッグピートのわりに、初心者目線で嫌味はなく華やかに感じる。

アイラのピートがラムカスクのまるで若い女性の化粧品ポーチを開いた香り。甘く優しく独特のパフュームがセクシー。セクシーと表現するよりロリータセクシー。モルトが上質でモルト単体の良さだけで十分楽しめる。

じわっと香るアイラのピート。ミルクとオキシドール。奥にキッチンマジックリン。ピートの奥にかき氷のイチゴシロップ。口に入れてアードベッグの表面的刺激と芯からくるラフロイグに似たピート。芯から主張するピートの余韻が長く続く。

漬物、金属香がラフロイグの特徴に追加。ヨードに味噌が少し混ざっている。発酵感がマイルドで後から磯のヨードが上がってくる。現行に塩っぽさが更に強まり甘辛のバランスが通好み。

ヨード、海苔、ラフロイグと言ったら即このイメージでベースとしても表現したり比較しやすい。苦みが曇ったスモークガラス。ラフロイグの現行10年はいくつかシングルモルトを飲んでいき自分の舌が経験されたり成長されるにつれて表現も […]

ガムガムしい広がる青りんご。ピートが渋甘くパッと喉から鼻にまた戻ってくる。

熟した青りんご、酸化した青りんごと水あめがとろりと蜜のように甘く穀物を感じながら喉を通る。

青りんごのフルーティ。奥にシトラス。舌の奥に染みて広がる青りんごのスモーク。奥から柔らかくピートが抜ける。強烈なクセは無いがこの青りんごフルーツが染みてラーメンの残り汁が冷めても止まらないような感覚で手が止まらない。中毒 […]

ラフロイグ10年より少しハニーでマイルド。いきなりヨードを主張することなく潮が入り、アイラ、ラフロイグの磯。嫌味なく染みてさっと引く。開いてくると香ばしくなってきてマッチの擦ったあとの煙。