グラスゴー 1770 ザ・オリジナル 1770 ピーテッド 飲み比べ
BARで知り合った常連さんがオーストリアに旅行へ行った時のお土産でいただいたミニチュアボトル。うれしいことに、まだ飲んだことのないスコットランドの新しい蒸留所のボトルで有難い限りである。
1770というのは、スコットランドのグラスゴーで最初に誕生したダンダスヒル蒸留所の創業年で、グラスゴーのウイスキーの象徴にあやかったものだ。このグラスゴー蒸留所はほかに「マーカージン」というジンを造っている。また、グラスゴーはローランド伝統の3回蒸留を行っている。
1770 ザ・オリジナル
真新しい樽の香りとジンジャー。渋い洋ナシ、麦というより樽エキスの苦みが出ていて後から麦の甘みが湧いてくる。最初にバーボンカスクで熟成し、あとから新樽で熟成しているようだが、ウイスキーの熟成過程では普通は逆が一般的な気がするが、これが麦より樽エキスのキレが最初に出てくる秘密なのかと考えてしまう。
まるでニッキ飴を舐めているような辛味、あとからの甘みがある。1770は3年ものでまだ若さや尖りはあるが、今後のもっと熟成されたアロマが楽しみ。
1770 ピーテッド
ボウモアのようなピート、キャンディ感ある麦の甘み。甘い香りとアイラ産のようなピート香が出ている。前者と違って最初に新樽で熟成し、後からペドロヒメネスの樽でフィニッシュしている。ザ・オリジナルとは真逆で比べていて面白い。しかし、さすがはシェリー樽熟成だけあって3年とは思えない色合いをしている。
口に入れるとタンニンを含んだ強ピート。ヨードな余韻もアイラっぽく個性的に出ている。ヨード味はクリーミーで口の中で特にピートが長く続く。