ブッシュミルズ10年とティーリング15年とカネマラの飲み比べ

アイリッシュウイスキーも開拓したいと飲み比べをしました。色々ある中マスターがこの三つをチョイスしてくれました。
ブッシュミルズ10年は青りんごの表面の香りで風邪薬の粉薬、イチジクの香りにも感じます。昔嗅いだことのあるネリケシの香りが一番ぴったりきます。味は荒削りな感じはしますが桃の甘みがします。アルコール度数40とは思えない程、アルコールの焼けるようなパンチを感じます。酸味を帯びた栗の味もします。口に入れた瞬間に桃の甘みが口の中で膨らみます。
ティーリング15年は最近浮上している蒸留所です。これはラムの樽で熟成されています。アルコールランプの香りがして15年というカスク感は15年というようには感じられず、麦の良質さを味わえます。余韻として鉛筆の削り粉の風味で辛口ジンジャーのように舌が痺れます。ブッシュミルズに近い桃の甘みがありますが口に入れたほんの一瞬であとはツンとした余韻が花を心地よく抜けます。
カネマラはアイリッシュで唯一ピートを炊いたウイスキーでアイラのようにヨード香とピーティな香りです。スモーキーでアルコール臭が弱まります。味もピーティで表面のピリッとした印象が強いです。余韻はスモークが長く続きます。ピートを感じた後に甘さやフルーティなフォローが欲しいのですが純粋にピートとヨード香のみを主張してきます。
アイリッシュのシングルモルトで、この三本で共通するのは口に入れた瞬間に桃の甘みが広がるとこです。

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