山崎 2020 エディション 5本飲み比べ

ネットではとんでもない価格に高騰している山崎の入手困難なボトル5本の飲み比べ。贅の極み。

ボルドーワインカスク・・・赤ちゃんのクセになるオムツ香にワイン。甘いワインの栗漬け。栗とワインのとろみが甘くリッチに舌の上にまとわりつく。
片栗粉と栗を混ぜて口に入れたよう。余韻が長く続く。

パンチョン・・・樽の控えめなカスクの染みわたりがモルトを盛り上げる。純粋にカスクのスタンダード的な良さがシンプル。
開くと少し焦がした綿あめ。モルトが綿あめのように雑味なくクリーンに甘い。当たり障りないのに個性が隠れており、手が止まらない中毒性に気付かない。個性を追求するシングルモルトもよいが、当たり障りのなさの良さを教えてくれるボトル。じつは5本の中でパンチョンが一番感動した。

スパニッシュオーク・・・山崎っぽくないカスクのタンニン。カバランっぽいオークの強い香り。濃いプルーン液に力強いシェリー香が染みこんでいる。
カラメルのようなタンニンはとろみがあって強烈。

ミズナラ・・・ネットではミズナラが一番高騰している。ミズナラが独特の白だし、オリエンタルな香りで着物のタンス。
奥にグレープフルーツ。鼻にスッと入る仏壇の香り。削ったような若い木のエキスが爽やかに下に乗る。寺院の畳の上で飲んでいるよう。

ピーテッドモルト・・・ヨーグルトのような乳酸系の香りがピートを飲む前から連想させる。とろみがあって重量のあるピート。
山崎らしい甘みがしっかりとピートの中にある。開くほどスモーキーなデザート、甘みが強いからである。

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